説明
時期を見極めて合わせて収穫。除梗せずにそのままプレスし、果汁だけの状態で醗酵。冷蔵保存しておいたモデネーゼのモストを加え、醗酵が再開してからボトル詰め。瓶内で醗酵を終える。
スボッカトゥーラ(オリ抜き)を行わずにそのままリリース。
果皮が厚くタンニンを持つピニョレット、酸が豊富で香りの強いアリオンサ、果皮の色が濃く糖分の高いアルバーナ、 それぞれの個性が混ざり合い、際立つ味わい深いフリッツァンテ。
コイ ディ フラヴィオ レスターニ について
モデナ近郊フォルミジーネにあるブドウ畑。古くから形を変えずに残っている貴重なブドウ畑であり、1970年代以降のランブルスコの工業化・大量生産の波に飲まれることなく、トレッビアーノ モデネーゼ、ランブルスコ グラスパロッサ、ランブルスコ ソルバーラが当時のままの姿で残っている希少な畑。中でも樹齢60年にもなるトレッビアーノ モデネーゼの畑は、モデナ全土を探してもほとんど見られなくなったベッルッスィ仕立てのまま現存している。この畑を初めて目にした時からその魅力に感動し、存続を決意したフラヴィオ レスターニ。彼は当時イル ファルネートにてブドウ栽培から醸造まで担ってきた人物。まだ若く経験も浅いが几帳面な性格と誠実さ、そして素晴らしい探究心を持つフラヴィオ。イル ファルネートのワインがこの数年で劇的に進化した背景には、間違いなくフラヴィオの存在なくして語ることはできないでしょう。
イル ファルネートで働き、ヴィットーリオ グラツィアーノのワインに学ぶ、素晴らしい環境と師に恵まれたフラヴィオ。イル ファルネートの当主マルコと話し合った結果2018年より独立し、新しくワイナリーを立ち上げました。フォルミジーネの畑2.2haと、彼の父が持っているボローニャの畑が0.7ha。ボローニャの畑はまだ手入れが行き届いておらず、初めての収穫はフォルミジーネの畑、高樹齢のトレッビアーノ モデネーゼのみとなります。ブドウの成熟が遅く結実も悪い、、さらには収穫量も少ないなど、生産効率の悪さから1970年以降、クローン開発されたトレッビアーノやランブルスコ系品種へと植え替えられてしまったトレッビアーノ モデネーゼとランブルスコ ソルバーラ。しかし果実由来の強い酸とたくましい果皮は、強烈な粘土質を持つモデナの土地個性に完全に適したブドウ。そして、その可能性を最大限に表現する仕立て、ベッルッスィ(allevamento vite bellussi)。ペルゴラよりもさらに背の高い仕立てであり、四方に幅広く伸びる結果枝。樹の間隔が非常に広く、葉を全方位に展開できる。(しかし、作業の大半が手作業であり機械化することが不可能なため、現在はそのほとんどが抜かれ、作業のほとんどが機械化されたGDCに植え替えられている)。湿度・気温どちらも高い、近年のモデナの気候環境にとって理想的であり、さらに高樹齢なため収穫量も自然に抑えることができる。前オーナーの時から使用されていたのは最小限の銅と硫黄物のみ。農薬や肥料を使わずに栽培されたモデネーゼは、まさに幸運な環境だったと話すフラヴィオ。2018年、初めての収穫はブドウの状態を見極め、納得できるものだけを収穫。結果、2.2haの畑より僅か5tという少なさ。ボトル詰め出来たのは4000本にも満たない量でありながら、その醸造哲学には一切妥協していません。
「2018は決して恵まれたヴィンテージではなかった。しかし、厳選して残ったブドウにおいては、果実のバランスと高い酸を維持したモデネーゼの理想的なブドウ。このブドウの魅力を最大限に表現する方法は、やはり瓶内二次醗酵だと思ったんだ。」フラヴィオは、モデネーゼの持つ強い酸を生かした最大の表現として、瓶内二次醗酵によるスプマンテ、そして樹齢60年のベッルッスィ仕立てのブドウ、最高品質のモデネーゼのみを厳選して醸造した白、2つのワインをリリースしました。
インポーター資料より
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