コイ ディ フラヴィオ レスターニ/スプマンテ・イッルズィオーネ 2018

商品名 スプマンテ・イッルズィオーネ 2018
原語表記 Spumante Illusione
ワイナリー/生産者 コイ ディ フラヴィオ レスターニ
タイプ 白微発泡
生産地域 ボローニャ/エミリアロマーニャ/イタリア
ブドウ品種 トレッビアーノ モデネーゼ100%
アルコール度数 12%
サイズ 750ml
 

¥3,300 税込

在庫切れ

説明

モデネーゼは除梗せずにそのままプレス。果汁のみの状態にてアルコール醗酵を行います。春まで1度もオリ引きを行わずに熟成し、オリ引きのタイミングで冷凍蔵保存しておいたモデネーゼの果汁を加えて、醗酵が始まるのを待ってからボトル詰め。彼がイル ファルネートの時に実現できなかった、SO2(亜硫酸塩)無添加、酵母無添加、さらには瓶内醗酵においても酵母添加を行わない、いわばトレッビアーノ モデネーゼのみで造り上げた完全無添加のスプマンテ。

しかし、フラヴィオの追い求めるスプマンテの完成はこれがすべてではありません。通常スパークリングワインであれば、出荷前におり抜き(デゴルジュマン・スボッカトゥーラ)を行い、瓶内に溜まったオリを吹き飛ばし、場合によっては味わいを整えるのが一般的ですが、敢えてスボッカトゥーラを行わず、瓶の中にオリを残したままの状態でリリース。

「瓶内二次醗酵のワインにとって、中に残るオリは単なるネガティヴなものだけではない。SO2を使用しない代わりに、酸化のリスクからオリがワインを守っていてくれる。そしてオリから還元される味わいや旨みはこれからもずっとワインを成長させてくれるんだ。しかし、オリを抜いてしまった瞬間からそのワインの成長は止まり、劣化が始まってしまう。確かに抜栓するときに吹いてしまったり、一部のワインを失うことも考えられる。しかし自分が飲み手に伝えたいのは、このワインの最高の状態を買った人それぞれが自分たちのタイミングで飲むことができる、選ぶことができる。その可能性を閉ざしたくなかったんだ。」

そのためにフラヴィオは、ボトル1本ごとに専用のケースをつけて梱包。そしてこのワインの意義や理由、さらには開ける際の方法を挿絵付きで解説。綿密に記載した説明書きをボトルケースに手作業で張り付け、飲む人へ徹底して説明している。抜栓するときはこのボトルケースを使って逆さにして冷蔵庫で保管。飲む直前にオリ抜きを行ってから飲むことができるようにと考えています。抜栓するときに漏れ出してしまうのは一見無謀、もしくは無責任に考えてしまうかもしれません。しかし、これだけの説明と飲み手への配慮をした彼の強い意志は、飲んでいただければ理解してもらえると信じています。彼の本意は「飲み手を最大に考えた結果、この選択に至った。」、SO2など一切の添加を行わないため、ワインが非常に無防備、そのワインを守るためにオリを残してあげる。そうすることで、ワインを殺さずに生きたまま熟成し続けることができ、抜栓した時がそのワインの最高の状態に維持できる。しかし、必ずしもオリ抜きを行う必要はありません。瓶内醗酵がスムーズに終り、中の液体に全く問題のない状態でシュールリーにしているため、残っているオリにも不快な味わいや香りが一切ありません。むしろ濁ることを恐れなければ、おり由来の味わいの幅や旨みを感じられる、より楽しむこともできるワインだと思います。※付属のボトルケースに抜栓方法の詳細や注意点が記載してあります。

 

コイ ディ フラヴィオ レスターニ について

モデナ近郊フォルミジーネにあるブドウ畑。古くから形を変えずに残っている貴重なブドウ畑であり、1970年代以降のランブルスコの工業化・大量生産の波に飲まれることなく、トレッビアーノ モデネーゼ、ランブルスコ グラスパロッサ、ランブルスコ ソルバーラが当時のままの姿で残っている希少な畑。中でも樹齢60年にもなるトレッビアーノ モデネーゼの畑は、モデナ全土を探してもほとんど見られなくなったベッルッスィ仕立てのまま現存している。この畑を初めて目にした時からその魅力に感動し、存続を決意したフラヴィオ レスターニ。彼は当時イル ファルネートにてブドウ栽培から醸造まで担ってきた人物。まだ若く経験も浅いが几帳面な性格と誠実さ、そして素晴らしい探究心を持つフラヴィオ。イル ファルネートのワインがこの数年で劇的に進化した背景には、間違いなくフラヴィオの存在なくして語ることはできないでしょう。

イル ファルネートで働き、ヴィットーリオ グラツィアーノのワインに学ぶ、素晴らしい環境と師に恵まれたフラヴィオ。イル ファルネートの当主マルコと話し合った結果2018年より独立し、新しくワイナリーを立ち上げました。フォルミジーネの畑2.2haと、彼の父が持っているボローニャの畑が0.7ha。ボローニャの畑はまだ手入れが行き届いておらず、初めての収穫はフォルミジーネの畑、高樹齢のトレッビアーノ モデネーゼのみとなります。ブドウの成熟が遅く結実も悪い、、さらには収穫量も少ないなど、生産効率の悪さから1970年以降、クローン開発されたトレッビアーノやランブルスコ系品種へと植え替えられてしまったトレッビアーノ モデネーゼとランブルスコ ソルバーラ。しかし果実由来の強い酸とたくましい果皮は、強烈な粘土質を持つモデナの土地個性に完全に適したブドウ。そして、その可能性を最大限に表現する仕立て、ベッルッスィ(allevamento vite bellussi)。ペルゴラよりもさらに背の高い仕立てであり、四方に幅広く伸びる結果枝。樹の間隔が非常に広く、葉を全方位に展開できる。(しかし、作業の大半が手作業であり機械化することが不可能なため、現在はそのほとんどが抜かれ、作業のほとんどが機械化されたGDCに植え替えられている)。湿度・気温どちらも高い、近年のモデナの気候環境にとって理想的であり、さらに高樹齢なため収穫量も自然に抑えることができる。前オーナーの時から使用されていたのは最小限の銅と硫黄物のみ。農薬や肥料を使わずに栽培されたモデネーゼは、まさに幸運な環境だったと話すフラヴィオ。2018年、初めての収穫はブドウの状態を見極め、納得できるものだけを収穫。結果、2.2haの畑より僅か5tという少なさ。ボトル詰め出来たのは4000本にも満たない量でありながら、その醸造哲学には一切妥協していません。

「2018は決して恵まれたヴィンテージではなかった。しかし、厳選して残ったブドウにおいては、果実のバランスと高い酸を維持したモデネーゼの理想的なブドウ。このブドウの魅力を最大限に表現する方法は、やはり瓶内二次醗酵だと思ったんだ。」フラヴィオは、モデネーゼの持つ強い酸を生かした最大の表現として、瓶内二次醗酵によるスプマンテ、そして樹齢60年のベッルッスィ仕立てのブドウ、最高品質のモデネーゼのみを厳選して醸造した白、2つのワインをリリースしました。

 

インポーター資料より

 

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