説明
粘土とシストの混ざる土壌構成。樹齢約35年。10日間のマセラシオンカルボニック。翌年の春に瓶詰めをしています。アルコール度数が8%未満となりVdFも名乗れない事から、Boisson issue de raisins fermentes(ブドウの発酵飲料)と表記されています。ややくすんだ淡い赤色で、抜栓すると僅かにガスが上がってくるのが見られますが、微発泡と言うほどのものではありません。熟したクランベリーや野苺、アセロラなの小さな赤い果実の香りで、それらを頬張った時のような果実味や酸を感じます。果実味と共に優しい甘みが広がり、とても瑞々しい口当たりです。甘さ、酸、香りや果実味がイメージ通りの一体感で、何の負担もなくスムーズに喉を通ります。ですが、ただ軽いだけではなく味わいもしっかりと感じられ余韻にも可愛らしく元気な果実の風味が続きます。水のようにしなやかに体に染み込み、気づけばあっという間に1本飲み干してしまうような、まさに喉の渇きを潤してくれる仕上がりです。
ラ・クーレ・ダンブロジアについて
グリオットのワインを飲んでこの道に進んだ ジャン-フランソワ シェネは、「農民であることに誇りをもてる仕事をする」、その想いを胸に抱き自然環境とワインを飲んでくれる愛好家を尊重した農業に取り組むことを決め、化学物質に頼ることなく土と対話を重ねそれを育み、自然かつ健全なブドウを完熟した状態で収穫することに注力してきました。また、醸造者としては「決してワインを触りすぎることなくありのままに造ること」を旨とし、酵母や亜硫酸はもちろん酵素もビタミン剤も決して加えず、成り行きのままに醸造します。強い個性を有するが故に、リリースするまで長い年月を待って良い状態にしたにも関わらずその品質を否定され、父親から譲り受けた畑の一部を売却して資金繰りに充てざるを得ない状況に陥り自分の仕事に対して悩んだこともありましたが、尊敬する生産者からの助言や励ましを得て現在に至っております。
彼が造るワインは、自身に強い影響を与えたグリオットのそれに劣らぬ無限のポテンシャルを秘めており、彼がこの土地で造るからこそできる唯一無二のものだと述べても過言ではないでしょう。
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