説明
南東向きの畑、モンテプルチアーノは粘土石灰+砂の土壌、樹齢45年。
トレビアーノは粘土石灰+石灰の石がある土壌、樹齢20年。様々な品種が植えられている区画のぶどう。
両品種混醸。ステンレスタンクで5日間マセラシオン、5ヶ月熟成。
野イチゴのようなキュンと甘酸っぱい果実味。スルスル飲み続けられる軽やかさ、余韻にはピンクペッパーのようなスパイシーさも!
2014年、モンテプルチアーノが凶作だった。
そこで同じ畑に植えてあったトレビアーノとブレンドすることに!するとモンテプルチアーノ単体の時より軽やかで、
フレッシュなワインが完成!デイリーな赤ワインという意味でこの名前に。
ロッシュ=日常会話的な表現で「赤」という意味。
ラミディアについて
モットーは「100% Uva e Basta」=「100%ぶどう、それだけ!」
造り手のマルコ・ギュイリアーニとダヴィデ・ジェンティエは3歳から幼馴染で幼い頃からの大親友。
ワインが大好きで、ある日自然派ワインに出会う。マルセル・ラピエール、レ・コステ、ロレアーノ、コーネリッセン、ソリニー、シュトロマイヤー、パルティーダ・クレウス、ル・トン・デ・スリーズなどなど、そうそうたる蔵元のワインに影響を受け、飲みやすさと旨みの深さに感激した二人。
マルコはペスカーラで建設業に、ダヴィデはミラノでコンサルの世界に没頭していた。
転機が訪れたのは2010年の夏。もっとクレイジーで素晴らしい世界を見てみよう!と、数か月後にはダヴィデのおばあちゃんが所有していた土地、醸造施設、カーヴでナチュラルなワインを造ることに決めた。二人とも醸造学校には一切通っておらず、色々な本を読んだり、あちこちの生産者に情報やコツを教えてもらい、初めてワインを造った。はじめは3キュヴェだけだったが、実験好きの彼らは一気にキュヴェ数も増やし、2016年時点では13キュヴェにも!
全ての選択は「自分たち自身で」。エノロゴや農業従事者からの意見に依存せず、トライ&(たくさんの)エラーをくり返し6年間でなんと60を超える種類のワインを造ってみた!もちろん今でも湯水のようにあふれるアイディアとそれを実行したい、という欲求は留まることはないが、それが彼らの独特のスタイルとして確立!
イタリアで最も高い山頂、グラン・サッソ(3000m級)の梺。ヴィッラ・チェリエラ村に拠点を構える。海抜は714m、山に囲まれた場所ではあるが20km先には海があり、どちらのテロワールも感じることができる特別な場所。
醸造所内には、セメント・タンクが4つ。イタリア産アンフォラも4つ。ステンレス製タンクも複数ある。容量が足りない時はダム・ジャーヌ(ボンボン)も使用。樽は一切使用しない。主な醸造は空気の通し、「ミクロ・オクシジェナション」が絶妙なセメント・タンクで行っている。そして発酵の終わりと熟成は、キュベによりアンフォラかステンレス製タンクで行っている。圧搾は全て小さな木製垂直型プレス機を手動で行っている。一切添加物を使用せず、フィルターもコラージュも行わない。もちろん自生酵母のみで発酵。SO2ゼロ。
畑は醸造所から遠く、海の目の前にある。
標高は150m~350m。土壌は主に粘土、砂質土壌に岩盤は石灰。黒ぶどうはモンテプルチアーノ・ダブルッツォにカベルネを少し栽培しており、白はトレビアーノ・ダブルッツォ、ペコリーノ・ダブルッツォとマルヴァジア。樹齢は15年から40年ほど。
ここの畑は海の影響を受け、塩味と旨みの深いぶどうができるという。日当たりも良く、夏は温度が35度以上にもなる。しかし湿気も多く、標高もあるため、酸味とフレッシュ感たっぷりなぶどうができる。収穫は早めなので、アルコール度数が高いワインが多いアブルッツォ地方のワインにもかかわらず、アルコール度数は12・13度を超すことはない。
4年前から醸造所近辺にマルコとダヴィデは、畑じゃない土地を徐々に買い取り、土をゼロから耕し、セレクション・マサルで新しい苗を植えはじめた。ヴィラ・チェリエラ村唯一のぶどう畑だ。ここでは有機栽培の実験を行っており、4年前に植えてから一度も土を耕したり、草を刈ったり、調剤を撒いたりしていない。畑を放置したままでもぶどうが栽培できるかを4年がかりで実験し観察した。植えたぶどうの木は驚くことに9割生き残っているが、さすがにこの厳しい環境では未だにぶどうはならないらしい。この実験の結果を分析して、どこまで新しい植えたての畑を放置できるか、ぶどうの木に厳しい環境を与えながらどれだけの収穫量を得られ、どの有機栽培のバランスがいいのを研究しています。
現在畑は、ペスカーラの2haほどには主にモンテプルチアーノが。ヴィッラ・チェリエラには0.3haの畑があり、こちらはトレッビアーノとピノ・ネロが半々ほど。2016年にはヴィッラ・チェリエラの海抜600mほどのとにかく自然に囲まれた場所にさらに2ha植樹。トレッビアーノとペコリーノ、ピノ・ネロを増やした。
サステイナブルの観点からも、母なる大地→ぶどう→ナチュラルなワインへとつながっていく全てのプロセスにおいて自然な造りを心掛けている。畑に撒くことを許しているのは銅と硫黄だけ、これもできる限り無くしていきたいと日々努力している。
インポーター資料より
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