説明
紫がかった鮮やかな赤色。熟した黒系果実から放たれるような豊かな香りに、ほんのりと黒糖やドライプルーンなど深
みを感じさせる香り、白胡椒やカルダモンのような爽快感のあるスパイス香がアクセントのように感じられます。口に
含むとやや充実感のある香りの印象に比べ軽やかなタッチで、果汁溢れるようなジューシー感と瑞々しさが感じられま
す。徐々に果実のエキス感は凝縮した様子を膨らませながらしっかりと口中に留まり、アフターには完熟した黒葡萄を
皮ごと噛んだような強い風味ときめ細かいタンニンが僅かに残ります。軽快で明るく若々しい果実味とワインらしい抑
揚を楽しめる馴染みやすい仕上がりです。
2020年はフランス全土でいえることですが、2019年同様に兎に角暑い日が多く猛暑の年となりました。
収穫前には気温が落ち着いていき、また、一年を通して雨がほどよく降ってくれたことが幸いし、収穫量はここ数年と
同量程度であまり多くはありませんが品質は良好で、発酵も手がかからずスムーズに進み、2019年の味わいに似た伸び
やかな酸でアルコール度数もバランスの良いスタイルとなっております。
ルイ・ジュリアンについて
彼のワインのほとんどは、村人たちによって消費されています。夕方に訪問して1時間も滞在すると、必ず何人かが5Lくらいのポリタンクを片手に訪れ、好みのワインを注いでいる姿を目にします。その光景は、まるでセルフのガソリンスタンドのようです。
彼はブドウの品種改良の研究者でもあり、温暖化対策として暑い気候でも対応できる品種などを開発しています。年齢は58歳、記憶力は抜群で過去の天候について尋ねると、数字を明確に交えてすらすらと答えてくれました。物静かで質問をしてもあまり多くを語ろうとはしないが、温和で誠実な人柄です。
畑は2ヶ所に分かれており、合計で24haを所有。土壌構成はマルヌーブルー(青色の石灰でとても硬質)と粘土石灰質。樹齢は平均で30~40年で,最も古いカリニャンは最低でも70年。 ブドウは混植されており、グルナッシュ、シラー、メルロ、カベルネソーヴィニヨン、カリニャン、アラモン、オーバン、クレレット、ユニブラン、ヴィラブランなどに加えて、独自に交配した品種も多数植えられている。
瓶はリサイクル瓶を使用、ラベルは再生紙。キャップはプラスチック。 セラーでの販売は5-7時のわずか2時間。大半が100Lほど購入する顧客。
インポーター資料より
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