説明
2015年の収量が多かったことに加えて、ヴェール・ドゥ・テール2014年の発酵が終了せず樽が空かなかったため、2017年4月にリリース致しました同名のアイテムは、発酵から瓶詰めまでの過程を全てグラスファイバーのタンクで行いました。今回リリースのワインは、発酵から瓶詰めされるまで樽に入っていたものです。ややオレンジがかったガーネット色。ドライ苺やグレナデン、サクランボのコンポートを想わせる熟した果実の風味に、僅かにドライハーブのような香りが混ざり、オーベルニュらしい落ち着いた雰囲気が感じられます。暑いヴィンテージだったことで例年よりもやや凝縮した果実の印象を受けます。仄かな甘さが舌先にあたり優しい口当たりで、甘酸っぱい小気味良い酸が主体となっておりますが、その周りを果実味や甘み、旨味などがベールのように包み込みまとまった様子で広がります。この先の熟成でダシのような風味が出ることが期待できる味わいです。
ブノワ・ローゼンベルジェ について
彼は1990年にナントの醸造学校を出て、その後にシャンパーニュの協同組合に就職しましたが、1998年にオーヴェルニュでコンピュータープログラミングの仕事へ転職しています。以降10年間はこの仕事だけでワインには一切関わっておりません。ワインの仕事に戻るきっかけは2010年、友人の野菜畑の作業を手伝ったことで土と触れ合う仕事の喜びを再発見し、考えた末に
ヴィニュロンに戻ることを決心しました。2012年にブドウ畑の所有者を紹介してもらい、僅か1.5haの畑を借りて造ったワインが12wattsです。どんなことを考えて仕事をしているのか尋ねたところ、「シャンパーニュで働いていた頃の仕事は許される限りの化学物質を用いて、徹底して効率化を求めたものでした。それがとても嫌で耐えられず、ワイン造りと関わることを止めたのです。戻るのなら誰からも命令されず、理想だと信じる仕事をするのだと決めていました。と言っても、実のところ特別な何かをするわけではないのです。土と私が緊密な関係を築くための仕事とお伝えすれば、きっと皆さんは分かってくださると思います。」と答えてくれました。
インポーター資料より
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