説明
レミ特有の柑橘系のアロマ。煮詰めたブラッドオレンジのような凝縮した香りとは裏腹に味わいはサヴォワの繊細なガメイのように、染み入る和の出汁の旨みがジュワっと広がる。純粋なレミをそのまま映したような、一点のくもりもないピュアな果実の液体。ワイン名の由来は、息子の名前とノアの箱舟から。
除梗したぶどうを破砕後グラスファイバータンク内で15日間醸し発酵、その後同タンク内で6ヶ月間のシュール・リー熟成。清澄、フィルターなし。SO2無添加。
2013年にペイ・ナンテのこの地にドメーヌ設立。同時に初ヴィンテージ。「まだ、初心者です」と謙遜する、真面目で人懐っこくて、繊細な芸術肌のレミ。出身はジュラ地方。元々はプロのアコーディオン奏者。子供の頃から自然の中での仕事に憧れを抱いていた彼は、農業大学で栽培を学ぶ。その時に出会った妻がナント出身だったことから、ロワールへの縁が出来る2004年からはボルドー孤高の自然派で400年以上の歴史のある「シャトー・ルピュイ」で6年間働いた。そんな彼がのめり込んだのは、ロワールの酸ののった美しいスタイルのワイン。
ガメイと最も相性が良いとされる花崗岩土壌。岩盤がむき出しとなった土壌から吸い上げた極上のミネラルに、繊細で伸びのある酸を生み出す。ロワールの最高峰の畑に見られる黒い岩盤の火山岩も。現在4haでガメイは2.5ha。プレ・フィロキセラ(フィロキセラ前の自根のぶどう)も多くある。将来は、自分が完璧に目を光らせる規模の6haを目標にしている。
畑に優しくまた自身が腰を痛めたこともあり畑は、2頭の馬で耕す。馬は土を潰さない、ストレスを与えないのは間違いない。特にガメイの古木は馬でやらねばと考えていた。「命を使って、命を育てる」よう心がけている。
枝の先端=触覚は切らない。ビオディナミを取り入れ、全て手摘みで収穫。畑で完全に選果を行う為、トリアージュ台(選果台)は必要ない。手間暇をかけ、徹底してぶどうへのダメージを最小限に抑える。ナントのガメイの名手「パネオリ」からは、この地ならではのガメイの本質を得た。自然派総師ともいえるジャック・ネオポールとも親交が深い。
インポーター資料より
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