説明
ベル村の標高は約350mと冷涼なシャブリの中でもかなり寒い部 類に入り、日夜の寒暖差はシャブリ最大といわれています。2020年は極めて温暖な気候で、Chateu de Beruの収穫開始日は8月20日と最短記録を更新するほどでし た。
4つの区画の葡萄を使用し2500Lのフードルとステンレスタン クで半分ずつ発酵及び熟成、どちらも12ヶ月の熟成の後にブレンドして半年後に瓶詰め。瓶詰めの際に10㎎/ Lの亜硫酸を添加。
やや淡い黄色。青りんごや桃、柑橘などの果実香に、 仄かにナッツのような芳ばしさや乳酸的なまろやかな香り、鉱物的な印象が加わります。 口に含むとピンと張りのあるシャブリらしい伸びやかな酸が感じら れ、果実の豊かな風味に凛とした印象を与えながら全体を支えています。 ほどよい果実の完熟感とパリッとした新鮮なりんごをかじった時を 想わせるフレッシュ感、 黄柑橘の粒が弾けるような酸がバランス良く解け合い溌剌とした印 象を感じさせます。アフターにかけてナッツの芳ばしい風味や飴のような仄かに甘やかな風味が現 れ、透明感のあるシャブリのイメージに加えて旨味感が溶け込む優しい辛口の仕上がりです。
4つの区画の葡萄を使用し2500Lのフードルとステンレスタン
やや淡い黄色。青りんごや桃、柑橘などの果実香に、
シャトー・ド・ベル(アテナイス・ド・ベル)について
シャトー・ド・ベルは、シャブリ東部の村人僅か60人の小さな村「BERU」にあり、400年の歴史を有するシャトーです。
このシャトーには、15世紀に作成された世界最古の日時計と暦が(現存するのはこちらと英国ケンブリッジの2つ)残されています。(現在でも使用可能なのはベル村の方だけで、1600年代からベル一族によって維持されています。
父親の代からワインを醸造しネゴシアンに販売していましたが、病のため栽培が出来なくなり近隣の栽培者に全ての畑を貸していました。父が亡くなってから更に10年貸していた畑は、農薬と除草剤で雑草が生えないような状態となっていました。
現当主のアテネは、2002年まで勤めていたパリの投資銀行を辞め、ボーヌの醸造学校を出るとサヴィニーレボーヌのシャンドン・ド・ブリアーユ(ビオディナミ栽培)で1年働き、自分が目指すビオロジックの基礎を作り上げます。
その後、最先端の技術を駆使してワインを造る南アフリカの生産者で1年研修。発酵温度や酵母、亜硫酸の添加に至る多くのデータを頭に入れ、加えて機械に頼る醸造を習得したアテネは、「自然なワイン造りを実践しないと真のテロワールは表現できない」との結論を持ち帰ります。
2005年にシャトー・ド・ベルを引き継ぎ、現在は実験的に1haを馬で耕し、トラクターを使用した区画との違いを調査しています。
インポーター資料より
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