セーテ/フリーキー2020

商品名 フリーキー 2020
原語表記 Freaky 2020
ワイナリー/生産者 セーテ
タイプ ロゼ
生産地域 ラツィオ/イタリア
ブドウ品種 オットネーゼ50%、マルヴァジア・デル・ラツィオ20%、
サンジョヴェーゼ20%、チリエジョーロ5%、モスカート・ビアンコ5%
アルコール度数 11.5%
サイズ 750ml

 

¥4,290 税込

在庫切れ

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説明

黒ブドウと白ブドウを一緒に1週間マセラシオン、その後水力圧搾機で圧搾。
グラスファイバータンクで6ヶ月間熟成。

例年はトロピカーレなどと一緒に入荷するのですが、今回は遅れての到着となりました。このワインは”毎年気の向くままにBe Freaky!”がテーマのワインで、 毎年品種は変わります。

今回は種類が多いです。白ブドウも黒ブドウも混醸してロザートになるワインです。香りの趣などはローザ・ファンテと同じくラズベリージュース系。もう本当に心地よさ全開。このワインが誕生したのはセーテがまだ正式にワインをリリースする前の葡萄栽培を開始した年に、とある区画の畑の葡萄が病気にかかってほとんど収穫できませんでした。少しだけ生き残った白ブドウ、黒ブドウの全てを勿体ないので混醸してワインにしてみたところ「めちゃくちゃイイ感じのロザートできたじゃん!」みたいな感じで毎年半端な葡萄を中心に醸すことにしたそうです。

今回も混ざってますねー。そこそこマセラシオンするので黒ブドウの要素は溶け込んでいるはずなのですが、やはり白の軽さ、香りの華やかさがとても良く表現されております。アルト・アディジェ州の プランツェックのレッジェーロと並んで淡旨なワインです。
 

セーテについて

ローマから南に100kmに位置する町プリヴェルノ。ローマとナポリのちょうど中間、海と山の間に位置するこの小さな町で、限りなく自由で自然なワインを造る若き造り手がセーテです。2013年に始動したセーテはレ・コステで仕事経験のあるリーダーのエミリアーノと、友人のアルカンジェロ、そして紅一点のマルティーナの3名で構成されています。セーテはプリヴェルノの町と自然を心から愛し、その郷土愛、再生と発展を目指す情熱、そして共にセーテというプロジェクトに関わる3人の強い友情から生まれたワイナリーだという事です。まだ30歳前後の彼等からは青春を謳歌するような瑞々しさと輝きを感じます。そしてそれらがエネルギーとなり、自然で極上の飲み心地を持つ彼らのワインに映し出され、まるで青春の輝きのようなまばゆい魅力を持ったナチュラルなワインです。これが初めて彼等に会い、ワインを飲んで感じた率直な感想でした。
彼らの町プリヴェルノはレピニ山脈が近く、周りを山に囲まれています。畑はアマセーノ川の谷にあり、葡萄も少ないながらも昔から栽培されており、畑は多数存在していましたが、うまく代替わりできずに多くの手入れ無しの畑が残されていきました。中には樹齢の高い貴重な樹もあり、セーテはこの残された畑や自然などを、ワイン造りを基に再生させることを主な目的とした、農業・社会・文化的なプロジェクトとして活動を開始します。

リーダーのエミリアーノは2010~2012年の3年間ラツィオのナチュラルワインの象徴とも言える先駆者グラードリの”レ・コステ”のジャン・マルコ氏の下で働きます。レ・コステでの経験は非常に濃密でした。レ・コステを退職し、これからの自分の生き方を考えていました。そんな中、町のパブで飲んでいる時に現メンバー、アルカンジェロ&マルティーナと出会います。出会いの場所はパブ。なんども酒を酌み交わし、エミリアーノの影響からアルカンジェロ達もナチュラルなワインに自然と魅了されていきます。そしていつしか共通の夢を思い描くようになります。”3人でこの町でワインを造り、畑や自然の再生と発展を目指す”、という目標が生まれました。まるでバンドのような熱い展開。畑やワイン醸造の経験があるエミリアーノを中心に、親族や知り合いの小さな畑を借りて彼らのプロジェクトが2013年からスタートします。2017年から醸造したワインの販売も始まり、ワイン業界にデビュー。

このエリアは多量の赤土を含有しているのも特徴で、赤土は柔らかくほぐれやすく、根が張りやすいため地中深くまで届きます。そしてここの土には多量のケイ素を含んでおり、存在感のあるミネラルに大きく影響しています。親族や知人から借用している畑は、農薬などが使用されていない健全な畑でした。仕立ては主にぺルゴラ仕立てで少し背が高い仕立てになっており、葡萄の樹と一緒に様々な果樹が植えられています。樹齢の高いピエドフランクの樹もあります。フィロキセラは根の張りがまだ浅い若い根を好み、地表8~9cmに付着し活動と繁殖を行い養分を吸い取ります。彼らの畑の一部は赤土のおかげで根が地中深くに伸びる事によりフィロキセラ菌の被害を免れた貴重な樹なのです。ビオディナミにも関心があり、導入も検討していますが、あくまで自分達のエリアの特性、状況をみてそれらの為になる仕事を第一に考えています。畑の作業は主にアルカンジェロが責任を持って行っています。

彼らの醸造はSo2、酵母、砂糖、温度管理、フィルターなどは一切行いません。まずは健全な葡萄を用いる事、そしてカンティーナと醸造器具、移し替えやボトリングのホースなどに至る全ての徹底的な洗浄を行う衛生管理が大切なのだとエミリアーノは言います。
ワインの味わいはとにかく軽やか。それでいて口の中をただ通り過ぎる軽さではなく明確な”味”と”旨味”があります。通常9~10月の雨が非常に多いエリアなので8月末には収穫、そのため糖度は高く上がらないのがエリアの特徴としてあります。エミリアーノはプリヴェルノを「偉大なワインは生み出せないエリアかもしれない」と言いますが、「でもここで仕事を始められた事は逆に幸運だった」と言います。それは彼らの好きなワインが優しく軽く美味しくあることだったからです。この地域のテロワールに逆らうのではなくシンプルにプリヴェルノの”軽い”という特性を追求するワイン造りに集中しています。まさに極上の飲み心地と表現できる彼らのワインはイタリアに於いて希少なタイプのワインだと断言します。
まさに”SETE”=”渇き”というワイナリー名通りに飲み手の渇きを存分に癒してくれるワインです。

彼らのワインのラベルもまた魅力的です。エミリアーノの友人のデザイナーが各ワインに合わせて描き、それをエミリアーノの兄イバンノがグラフィックで加工しています。
初めてセーテと出会った日、最後の方でエミリアーノが「色々な人生の選択があると思う。この町を出て行く若者はとても多い。でも僕たちはこの町に残り生きていくと決めた。その意志を貫きたい」と真剣なまなざしで語ってくれました。彼等からはワイナリー運営に対する覚悟、そしてもっと成長していかなくてはいけないんだ、という必死さがビシビシと伝わってきました。非常に真剣で必死なのに、それでも彼等はまるで音楽を愛してバンド活動をしている若者のように、ワインと畑を愛し、楽しんでプロジェクトに取り組んでいるようにも見えます。彼らのプロジェクトには困難や不安もたくさんあるでしょうが、3人だからこそ強くなれる部分も大きいのかもしれません。

頭でも言いましたが、彼らのワイン造りを行う姿からは青春を感じます。若さや軽快さ、青さ、楽しさ、それらがワインに絶妙なアクセントを与えているのだと思います。純粋で陽気で、それでいて熱いSETE。彼らのワインを飲めば彼らの人生の輝きをきっと感じてもらえるでしょう。そして今後さらにその輝きは増していき、プリヴェルノの町を代表する生産者になると信じています。


インポーター資料より

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