ピエール・ルッス/セレナード 2011

商品名 セレナード 2011
原語表記 Serenade
ワイナリー/生産者 ピエールルッス
タイプ
生産地域 ラングドック/フランス
ブドウ品種 シャルドネ100%、
アルコール度数 12.5%
サイズ 750ml

¥3,520 税込

在庫切れ

説明

パイナップルやグレープフルーツジュースのような薄濁りのレモンイエロー。文旦やレモン、グレープフルーツなどの黄柑橘に加え、八朔や夏みかんなどの引き締まった柑橘の香り、それらのピールを想わせるほろ苦さやヴェルヴェンヌなどハーブの爽やかな印象、パイナップルの熟した果実の香りがジューシーなイメージを与えてくれます。

香りからは揮発酸の印象を受けますが、口に含むと柑橘の粒が弾けるような風味と酸、パイナップルの仄かな甘酸っぱさなどが混
ざり、不思議と調和がとれており嫌味に感じられません。ア

フターには天草など海のような旨味や仄かにくるみの薄皮のような芳ばしさ、塩味が残ります。まさにピエール・ルッス節炸裂で、引き締まった柑橘を想わせる風味と旨味ののった味わいです。

抜栓して2時間程度までは柑橘やパイナップルなど最初に感じられた果実の風味が勝る味わいですが、ピエール・ルッスの白ワインは時間の経過とともに緑がかった緑茶のような色合いに変化していき、天草のような旨味感の風味が強まるような印象を受けます。

私個人の見解としては、抜栓後2~3時間以内で楽しんで頂く方が果実味溢れる風味と柑橘のようなキリッとした酸のバランスを感じて頂けると思います。

前回リリース時のような冬場に鍋料理などと合わせて頂く楽しみ方もありますが、柑橘系の風味を持つキレのある味わいは、これからの暑い時期にも好相性です。

(インポーターコメントより)

 

ピエール ルッスについて

ピエール ルッスは、ラングドック地方のカルカッソンヌの南に位置する(La Malepere村)で5Haの葡萄畑を所有しています。会って感じた印象は無口で控えめ、見ようによっては少し変わった人とも言えますが、仕事は早くて正確、実直そうな部分も感じました。私たちが知るフランスのヴァン ナチュールの生産者の中でも、ひときわ個性的なワインを造る人物で、それ故に販売でもかなり苦労しているようです。しかし、しっかりと向き合いながら飲み進めると、実に魅力に溢れるものがあることを、きっとお分かりいただけると思います。

来歴

ロワール地方の農家に生まれたピエールは幼い頃から農業に関心を抱き、農業だけではなく自然保護と地域伝統遺産について学びました。最初のワインとの出会いは収穫で、それが農家になるためのプロセスとして自分に合った方法だと感じたようです。更にはカーヴでの仕事、葡萄がワインになる不思議な変化に惹かれたのです。他の農産物の仕事にも従事しましたが、人との出会いや経験から、葡萄畑の仕事が自然と増えました。2001年、収穫を手伝っていた友人であるPechigo ペシゴのSylvain Saux シルヴァン ソーから、所有者が収穫しない区画に関する情報を得ました。その区画は農薬すら使用されておらず葡萄の木を抜く予定だったのですが、見学に行き、所有者に葡萄を収穫できるかどうかを尋ねて承諾を得ました。この収穫が初めての醸造に繋がりました。とても無骨で冒険的な試みでしたが、バリック2樽で数百本のワインができましたし、このワインをとても誇りに思いました。2004年に別の区画が見つかり、所有者から賃借して自ら栽培することを勧められました。 それには少し戸惑いを感じたようですが、悩んだ末に借りることにしました。これが最初畑で、1ヘクタールのメルローです。2005年、彼には収穫がありませんでした。無農薬栽培にチャレンジしたのです。結果はベト病による恐ろしい被害に見舞われることになりました。翌年から少量の硫黄とビオディナミの調剤による自然農薬を散布し、ようやく葡萄を収穫することができました。現在はシルヴァン ソーの畑を引継ぎ、主として2つの区画の栽培を行っています。有機栽培、醸造の認証についてはEcocertを取得していますが、エチケットに表記していません。

ブドウ畑

地中海性気候。ピレネー山脈の影響を受けてやや冷涼、多雨で湿度は南としては高め。

区画1 Villarzel ヴィラゼル

メルロー 1Ha 樹齢 約30年

標高300m 粘土石灰 南向き

最後の除草剤は2003年。前の所有者は化学農薬を使用していない。

ここの区画は厚く深いワインができる。

区画2 La Mothe ラ モス

11Haの土地のうち葡萄畑は4Ha。 樹齢 約18年

最初から有機、ビオディナミによる栽培。

標高175m 粘土石灰、やや北向きで冷涼、塩味を感じる区画。

品種 シャルドネ2ha ピノノワール0.54ha メルロー1.03ha カベルネ・フラン0.42ha カベルネ・ソーヴニオン0.11ha シラー0.13ha

醸造

これといって決まった方法はないが、明確に言えることは、このワインを構成しているものは純粋に葡萄だけであり、他のものは一切加えられていない。醸造学の知識がとても豊富なタイプではないが、品種の個性もしくは地域性を表現することを意図してはおらず、ワインが全くの規格外で好まない人も多いだろうが、何からも束縛されない自由なワインである。カーヴは19世紀の終わりに建てられたもので、石の壁が厚く温度変化は緩やか。冬は寒くなり夏は温まるが、その変動はとてもゆっくりとしたものでショックはない。タンクはステンレスとグラスファイバー製で、樽は用いない。メルローとカベルネは通常は5-6日の短いマセラシオン、房ごとタンクに入れ、軽くピジャージュ。自分のピノ ノワールにはマセラシオンカルボニックが合っていると考え、果実味を大切にし、タンニンや果梗の抽出を押さえている。

キュヴェの名前について

彼は、同じワインを毎年作り続けることを最初から考えていない。年ごとに、ブドウのポテンシャルを最大限に引き出せるように栽培するよう努めている。結果として共通の何かあるのかも知れないが、正確の異なるワインができていると思っているため同じ区画、同じアッサンブラージュであろうとも、キュヴェ名は毎回変えている。例として、SpumosumとMartingaleのブドウは同じ区画のシャルドネだが、ヴィンテージも性格も異なるため、違う名前を付けている。

インポーター資料より

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