説明
マクラーレンヴェールのフガジ・ヴィンヤードのグルナッシュ。なぜその畑がFugaziなのかは不明らしい。ちなみに、あのハードコアパンクバンドのFugaziは「Fucked Up, Got Ambushed, Zipped In」の略で、滅茶苦茶な状況で待ち伏せされて袋小路に追い詰められる、という意味でベトナム戦争でアメリカ兵が使っていたスラング。オコタ夫婦はドライブしながらFugaziを良く聞いていたらしく、マクラーレンヴェールをドライブ中に偶然見つけたその畑のグルナッシュで作ったワイン。抜栓直後は素直でバランスのいい印象だが、時間の経過と共にジワジワとあの素晴らしいアブストラクトなバンドアンサンブルと泣きのメロディーが現れます。
オコタ・バレル について
タラス オコタはアデレード大学で醸造学を修めた後、数々の有名ワイナリーでワインメーカーを歴任してきた秀才でした。南オーストラリアではTwo HandsやMurray Street Vineyards、Nepenthe、更にイタリアのプーリアやシシリー、カリフォルニアではKunin、Bonnacorsi、Arcadian、Schrader、Out Post、Hitching Post’sといったワインをスターダムに伸し上げた先に選んだ道が現在のオコタ バレルです。それは妻アンバーと共に古びたワーゲンワゴンに乗りながらカリフォルニアからニューメキシコに掛けてサーフィン ツアーをしながら思いついたアイディアで、生まれ育った南オーストラリアでクラフトワインを作るプロジェクトでした。アデレードヒルズの中でも最も涼しいレンズウッドに居を構え、オコタが始めたワイン作りは只管シンプル。野生酵母発酵で無清澄、無濾過。バスケットプレスで古めかしく作る昔ながらのスタイルです。醸造過程では一切のSO2を拒絶しています。とはいえパンク ミュージックとサーフィンがライフスタイルの中心にあるタラスが作るワインですから当然作りはファンキー。特に南フランスで出会った沢山のワインメーカー達や同じ集落で暮らすルーシー マルゴーやヤウマ達から大きな影響を受けて、そのワインスタイルは毎年どんどん変貌を遂げています。
レビュー
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