ラ・カーヴ・デ・ノマード/ラールカン・エホン 2017

商品名 ラールカン・エホン 2017
原語表記 L’Arlequin Errant
ワイナリー/生産者 ラ・カーヴ・デ・ノマード
タイプ ロゼ
生産地域 ルーション/フランス
ブドウ品種 カリニャン25%、グルナッシュ25%、メルロー25%、シラー
25%
アルコール度数 12%
サイズ 750ml
 

¥4,510 税込

在庫切れ

説明

やや赤みがかったサーモンピンクの色合い。サクランボのコンポートやグレナデンなどの凝縮した赤い果実の香りに、デーツのようなドライフルーツを想わせる深みと火打ち石のような香りが僅かに加わります。抜栓直後は香りはやや控えめに感じられますが、口に含むと香りに比べフルーティーで甘酸っぱい風味が広がり、空気に触れ開いてくるとグレナデンや赤いりんご、新鮮なサクランボなど香りが増していき、フルーツキャンディを想わせます。ロゼの割には味わいや骨格はしっかりとしていますが、とは言え、香りの果実と調和の良い酸が終始感じられ飲み心地は軽やかです。酸はしっかりと役目を果たし、南の豊かな果実味や甘酸っぱさを感じさせながら冷涼感のある印象を受けます。フルーツキャンディーが溶けていくようなフルーティーな甘みが舌を包み込み、その上をスッとスムーズに通り過ぎていきます。

醸造:赤白どちらも房まるごと7日から30日ほど醸す期間がある。赤はマセラシオンカルボニックだが、CO2は使わない。ペティヤンナチュレルを除き、熟成には500Lから小さいものは100L程度の樽を用いる。その期間は半年程度で少し短い感もあるが、テロワールの素晴らしさに加えて徹底してストイックな栽培からのみ得ることのできるブドウのポテンシャルを強く感じるワインとなっている。亜硫酸は全く添加しない。瓶詰めにあたってはフィルターもかけず、清澄もしない。

ラ・カーヴ・デ・ノマード について

ポルトガル出身のホセ・カルバルホが、2014年にバニュリュスで立ち上げた蔵元。ホセはかつてギターとパーカッションのミュージシャンで、ヨーロッパ中を演奏旅行して一年を過ごしていた。また、2005年にポルトガルでシュタイナー農法を学び、若い時分からビオディナミで野菜を栽培していたこともあり、秋になるとワイナリーの収穫を手伝って生活の足しにしていた。前妻のパウリーナとは2010年にバニュルスで収穫した際に知り合い、その後は一緒に演奏の旅を続け、秋になると収穫のために思い出の地であるバニュルスに戻る生活を繰り返し
ていた。そうしているうちに醸造に対しても次第に関心を抱くようになり、ボルドーで栽培から醸造まで実際に経験する機会を得た。
その後、敬愛して止まないアラン・カステックスやブルーノ・デュシェンが住むバニュルスへ戻り、畑を紹介してもらい、新しくできた醸造所「9カーヴ」も使えるようになった。ここまでは順風満帆で、実にラッキーな始まりだったと言えるだろう。しかし、ワイナリーをスタートさせた後は大変だった。まず、最初に購入できた畑は3haほどで、内訳はグルナッシュ、ムールヴェードルとカリニャン1ha、グルナッシュ・グリとグルナッシュ・ブラン0.5ha、シラー0.2ha、ヴェルメンチーノ0.2ha、マカベオ1.3ha。畑はあちこちに点在しておりテラス状になっているものが多いため、農作業のほぼ全てが手作業になる。ビオディナミに基づいて栽培するが、ストイックな彼は病気対策に粉状の硫黄とビオディナミの調剤だけを用いており、散布を認められているボルドー液は使わない。結果として、痩せた土地で栽培される平均65歳のブドウから収穫されるブドウの収穫量はどんなに多くても10hl/ha未満となる。この栽培面積では生活できないことを悟ったホセは、2015年の夏にクラウドファウンディングで資金を集めることを決断、これが功を奏して更にカリニャン、ミュスカ、シャルドネやメルローが植えられている合計3haの畑を確保することができた。2016年は6338本の生産。依然として少ないことには変わりないが、明るく前向きで実直な彼なら困難を乗り切り、将来はバニュルスを代表する素晴らしい造り手になるだろうと私たちは思っている。

インポーター資料

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