説明

このワインの名前は、ビースティ・ボーイズと彼らの名曲「 intergalactic」へのオマージュです。スキンコンタクトによる少しタンニン混じりのアロマが完璧なファンクを生み出すからです。それはブドウ栽培とワインの醸造に真摯に取り組み、でも楽しむことも決して忘れないという事を伝えています。非常に暑くて乾燥した年のため、スキンコンタクトは短く、わずかな残糖がよりフルーティーさをもたらしています。豊かで柔らかな口当たりです。

マスカットやハーブ、わずかにナッツのようなニュアンスを含み、柔らかなタンニンが長い余韻に加わって、最後に塩っぽさやスパイシーさそしてほのかな甘さが締めくくります。

2020年9月2日に手摘みで収穫。Welschriesling, Muskat Ottonell, Grüner Veltliner,Chardonnayの75%は全房で12時間-8日間スキンコンタクト、Chardonnay,Weissburgunderの25%は全房で直接プレス。
ステンレスの空気式プレスで搾汁し自然酵母発酵。225Lと500Lの古樽とアンフォラで澱と共に8ヶ月熟成。瓶詰め前に1度ラッキング。2021年4月に重力で瓶詰め。瓶詰時に少量の亜硫酸添加。

 

レナーシスタについて

3代続くヴァイングート・レナーにおけるスザンヌ・レナーとシュテファニー・レナー姉妹のプロジェクト。両親も共にワイナリーの出身であり、姉妹は幼少から英才教育的にワイン造りや畑管理へ参加してきました。スザンヌはファッションデザインを学び、オーストリアのファッションレーベルで数年間働いていました。シュテファニーは環境エンジニアリングと水管理を学び、世界中を旅しワイン造りをしていました。

キュヴェ”WAITING FOR TOM” “WAITING FOR TOM ROSE”のネーミングに見られるように、オーストラリアのトム・ショーブルックや南仏マタッサの TOM LUBB での研修経験も。- その後2015年より、自然を尊重した畑管理・葡萄栽培・醸造に熱心な両親から引き継いだ畑でワイナリーをスタートさせたこの美人姉妹は現在コペンハーゲンを中心にとてつもない勢いで一躍オーストリアの若手生産者として注目されています。

畑はビオディナミで、現在12haを家族で管理しています。栽培、醸造は「土壌、植物、自然の調和と多様性を尊重する」スタイル。自然な葡萄の成長を尊重し、サポートし、できる限り多種多様な生命エネルギーの循環を畑に生み出します。ワインは自然酵母発酵で造られ、人工的なものに強制されない本物のワインを作ることに情熱を注いでいます。

レナーシスタでは造るのも楽しくて、友人たちと飲むのも楽しいワインを目指し、スキンコンタクトした白、重力による瓶詰め、S02 は非使用またはわずかの使用、濁ったまま瓶詰め、が特徴です。

2017年、衝撃的デビューを日本で果たし、今尚世界中でオーストリア新世代として躍進を続けています。ノイジードラーセー湖、壮大な自然を背景に造られる彼女達のワインは透き通るようなミネラルとどこかしたしみやすいその味は今ヴィンテージも健在で、全体的によりエレガントに、より繊細な仕上がりとなっています。

彼女たちは若いながらに世界を旅し、そこで得た経験を自分たちの畑で表現します。その旅の終わりに、オーストリアで研修中のシュテファニーに出会いました。尊敬するトム・ショブルックのワイナリーでの出来事です。彼女は背が高く細身ながらに芯の強さを持っていて、とても素直でした。澄んだ柔らかい印象は今でも直ぐに思い出せるほどです。彼女達との再会は、このプレスを書く1年前のコペンハーゲンのオーストリアナチュラルワインバーVed Strandenでした。友人のソムリエから「このワイン知らないだろ、ウマイよ」と勧められたのが 2015のファーストヴィンテージ。その1年後、こうして彼女達のワインに日本で再会することになるとは…。一度彼女達のワインを飲むと、必ず彼女たちに会いたくなるでしょう。

インポーター資料より