説明
使用されたワインの55%は2019年ビンテージで残りの45%は2018年のリザーブワイン(ピノ・ノワール45%、シャルドネ37%、ピノ・ブラン18%)。ブドウを傷つけないため収穫時にはブドウを小型のバスケットに入れて運び、プレスにはブドウを落とさずに置く形で移し、非常に軽くプレス。タイユのみを使用。プレス後は24時間ステンレスで静置。その後、228Lのバリック(6~7年使用)に移し自然発酵及び乳酸発酵。12ヶ月後にアサンブラージュし、リザーブワインとともにステンレスタンクへ移し3ヶ月静置。ティラージュ後、38ヶ月瓶内熟成。2024年1月にデゴルジュマン。ドサージュ:1.5g
デニス・ウォルフ について
国・地域:ドイツ、ファルツ州
地区:グロース・カールバッハ Großkarlbach
代表者:デニス・ウォルフ
デニスは、ファルツ最北端の街グロースカールバッハに拠点を置き、ウォルフ家の6代目当主に当たる。4代目までは協同組合にブドウを販売していたが、デニスの父親クルトはワインに特化したいという気持ちが強く、1988年に元詰めを開始した。ワイナリーを経営する30年の中で、父親は12haまで畑を拡大したが、それはデニスにとって機械化されたワイン生産であり、心から共感できるワインではなかった。
デニスは新世界と旧世界で研修を重ねたが、ワインが常に食と共にあるフランスのワイン造りはデニスにとって憧れと同時に模範ともなった。一度、ドイツに戻り、ガイゼンハイムの醸造学校で学び始めたが、商業的なワイン造りのための理論や技術が中心の授業はデニスが求めるものではなかった。一方、実家のワイナリー経営が難航していることを知っていたデニスは、親からワイナリーを継承する決断をした。デニスが掲げた不介入主義的なアプローチに対し、両親は懐疑的であったが、2018年のファーストリリース以降、デニスのワインは多くの人に知られるようになり、経営はすぐに安定の兆しを見せた。しかし、30年かけてワイナリーを立ち上げた両親の尊厳と、極めて短期間に成功を収めたデニスの斬新なアプローチはやがて両者間に軋轢を生むようになる。デニスと両親の間の溝は深まるばかりで、ワイナリーではお互いの顔も見なくなるようになった。そのような生活からの脱却を決意したデニスは、「ウォルフ」というワイナリーの経営を断念し、所有していた畑も売却した。その知らせは、周囲の多くの人々を悲しませることとなったが、ワイン造りに対するデニスの強い意志は今後また別の土地で開花することになるだろう。2021年がデニスのラストビンテージとなったが、ゼクトに関しては今後2ビンテージ入港予定。
インポーター資料より
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