説明
繊細な口当たり。レモン、桃、白い花を思わせる香りとともに、余韻にはアーモンドの風味が上品に続きます。
場所: Andlau
土壌: Schist
標高:260m
南、東向き
2023年9月25日と10月5日に手摘みで収穫。
除梗し一晩醸し。空気式プレスで搾汁。
ステンレスタンクで澱と共に熟成。
瓶詰め前に1度ラッキング。
2024年7月1日に瓶詰め。
亜硫酸無添加。
ドメーヌ デュルマン について
私達はアルザス北部のアンドローに9ヘクタールの畑を持つ、家族経営の独立系ワイナリーです。アンドローのブドウ栽培の歴史は、1000年以上前の西暦880年に、修道女たちがブドウ畑を開いたことに始まります。当社は1979年、靴職人であり農家でもあった祖父から数箇所のブドウ畑を引き継いで設立されました。家業としてのワイン醸造をしたことがないため一から事業を立ち上げなければならなかったことは、創業当時こそ弱点でしたが、その後それは強みとなりました。なぜなら、伝統にとらわれることなくイノベーションを押し進めてワインを造ることができたからです。 ブドウ畑は、環境の保全に注意を払って管理されています。1998年にオーガニックに転換し、ワイン用ブドウ樹、ジュースおよび蒸留酒用の果樹、羊のための下草を混合栽培しています。以降、土壌の有機物量と生物多様性が増加しました。岩がちな急斜面にあるブドウ畑には、土壌流出を防ぐために下草が繁っていますが、それは土壌の肥沃化に役立っています。羊を導入したのは2004年ですが、彼らは毎年秋になるとうれしそうにこの草を食べます。
ブドウ樹は日光を最大限に利用できるよう、上枝を切らず、除葉もほとんどせず、多くのブドウ樹はY型のリラ(Lyre)で仕立てています。そのため完璧に熟したブドウを収穫することができ、結果的にもたらされる自然な果実味は、わたしたちワワインの特徴となっています。地中深くに達するブドウ樹の根から分泌される樹液は、毛根の周りに生息する微生物の栄養素となり、土壌の肥沃化に貢献します。加えて、菌根菌が適切に機能することで、ワインの構造がしっかりとしたものになり、テロワールごとの畑の個性を表現することができるようになります。ここアンドローには他に類を見ない地質学的多様性(砂岩、花崗岩、頁岩、石灰等々…)があるのですが、特に3つあるグラン・クリュの畑においては、その個性をワインの味わいとして表現できています。わたしたちはアグロフォレストリーの考え方に共鳴し、2011年に畑の周囲に数百本の木を植えました。そのおかげで最近の気候温暖化の影響を最小限に食い止めることができ、ワインのフレッシュさを維持することができています。ワインの品質はブドウ畑での仕事で決まると考えており、セラーでの仕事は、それをどれだけ損なわずに保持することができるかに主眼においています。それゆえ、醸造には必要最低限の介入しかしません。ワインの味をコントロールできる醸造用ケミカルは一切使用しません。醸造の一部はステンレスタンクで、一部は古いフードルで行われます。ステンレスタンクの古いものは、父アンドレ・デュルマンが手造りしたものもあり、現在もセラーで活躍しています。
2023年ヴィンテージは暑く、ぶどうは早熟となった恵まれた年で、果実味のあるワインをもたらしてくれました。幸いにも、早めに収穫したことで、フレッシュさと良いバランスを保つことができました。2022年の猛暑と自然酵母による発酵の難しさをふまえ、2023年は収穫時のブドウ受け入れ時の工程を変更しました。
2023年のすべてのブドウは除梗してから一晩マセラシオンし、翌日に圧搾しました。この発酵前のマセラシオンでは、果皮からタンニンを抽出せず、栄養分だけをより多く引き出すことができます。そのため、果汁には色素がほとんどついていません。新しい方法のおかげで、収穫時の余裕が生まれ、午後にも収穫が可能になりましたし、圧搾時の負担も減りました。2023年のすべてのワインは、亜硫酸(二酸化硫黄)を加えず、 自然酵母だけで発酵させました。インポーター資料より
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