説明
所有する全てのシルヴァーナの畑のブドウ。手摘みで収穫後、24時間マセレーション後、プレスして225~600Lの古樽に移動。17ヶ月間シュールリー後、ボトリング。無清澄、ノンフィルターで瓶詰め。ボトリング時にSO2を5mg添加。
コンニ・ウント・エフィ について
コンニとエフィ(以下コンニ)は、旧東ドイツに位置するザーレに拠点を持つ若き夫妻です。ザクセンと並んでドイツ最北の産地であるザーレのワインは多く世に出回りません。産地が小さいことが大きな理由ですが、そもそもコンニのようなワインを造る生産者がいません。というのも、元々ワインを元詰めする文化がなかったこの地においては、ソ連崩壊後、畑を所有した多くの人々は協同組合にブドウを販売し生計を立てていました。「いい畑」からワインを造るという発想どころか、ブドウがお金になればいいという考えのもと多くのブドウは栽培されていました。コンニは、南向きの斜面の石灰岩の畑など、有名産地であれば誰でも欲しがるような放棄され荒れ果てた畑をEbayなどで買い、極小さなガレージワイナリーを2017年にスタートしました。コンニのビジョンは最初からクリアでした。極力介入を避け、ザーレという特殊な土地の味わいをフルに表現したワイン、その土地に根ざす古いブドウ樹のポテンシャルをフルに引き出したワインを造ること。彼は自宅から30km圏内の異なる区画でブドウを栽培しています。
ほとんどの畑は貝殻石灰から成り、表土は薄いです。多くは南東から真南、南西を向く畑で日照条件はとても良いですが、ヨーロッパ最北の産地ということもあり、ワインのアルコール度数が12%を超えることは珍しいです。畑が一箇所にまとまっていないということは、時間的・物理的コストが大きく増えることを意味します。特に、霜などの緊急事態や収穫の時期などにはその畑間の距離が致命的ともなります。ザーレという寒冷地では、春と秋に霜害の危険性が非常に高くなり、収量が減ることも度々あります。ワイン造りにはとても過酷な環境で、実際に畑から畑へ移動しているとその圧倒的な時間的・物理的コストに閉口してしまいます。しかし、コンニは一切の不満を漏らしません。いつも明るく、ワインのことになると特に真剣です。幾つものハードルがあるにも関わらず、コンニがこの土地でブドウ品種ごとにワインを造り続けるのは、ここにしかない土地とブドウの味わいを表現したいという強い想いがあるからです。
インポーター資料より
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