説明
土壌:石灰上 粘土 シレックス。酵母:自生酵母。発酵:9月12~23日収穫/全房で10日間醸し、垂直式圧搾。40~60hlのトロンコニック樽で5~10日発酵(ピジャージュ1回)。熟成:400Lの木樽で熟成。無濾過・無清澄/瓶詰め:2023年12月14日。SO2:無添加 トータル:10mg/L未満。アルコール度:12%。
ギリシャ神話においてアドニスは誘惑の神様と言われその魅力に惹かれた女神たちが多くいたとされています。22年は暑くて乾燥した年でした。ピノドニスを醸し後、1つのトロンコニック樽は5日間、もう1つは10日間発酵し木樽で熟成しました。紫ガーネット色、ブラックチェリーやカシスの香り、タンニンとエキスが詰まった果実味、口中に拡がりのあるコク旨で長めの余韻です。
ラ・グラップリについて
2011年夏、ロワール地方の中心トゥール近郊で限りなく純粋な瞳の自然派生産者ル ノー・ゲティエと出会いました。
植物学研究者であったルノーは2003年に、奥様の実家の 農場に移り家業の農場経営を継ぐことを決意しました。 近辺のAOCコトー・デュ・ロワールのエリアにはポテンシャルの高いブドウ畑が荒れ果てた状 態で放置されている状況を見て好奇心に火がつきました。
そこで2004から2005年にかけ てディジョンでブドウ栽培および醸造学を体感し習得した上で、ロワールに戻りこの地で ヴィニロンとしてのスタートを切りました。まずは放置状態であった古木の小さな区画を見 つけては所有者に交渉しに行き、一から手入れすることから始めました。全て一人で手 作業での仕事、古木は1.3mの幅で植えられている為、トラクターでの作業は楽ではな く、馬の手を借りることもしばしばありました。現在6haのビオロジック栽培のブドウ畑をたっ た一人で真剣に見つめ続けています。
情熱込めて丁寧に育てたブドウが良く熟するのを待って手摘み収穫、自生酵母のみで の自然醗酵。白はプレスの後、木樽で醗酵熟成。赤は時にはマセラシオン・カルボニック を行いつつ、基本的には樽内で醗酵熟成。シュールリー状態で熟成は最低でも12 ヶ月 間は続きます。
ルノーは樹齢100年近くにもなる古木の地ブドウ・ピノドニスをこよなく愛しています。代表 的キュヴェ「アドニス」は淡い色調からは想像出来ない凝縮した旨味が、そしてシュナンブ ランから造る白は凝縮した果実味が、土壌からのミネラルと絶妙の調和を奏でます。 収穫したブドウを地中に掘られたカーブの木樽に入れてからはほとんど手を加えることなく 自然に任せて呼吸をさせてあげます。ワインはその間自由に生き続け自然のままの豊か な旨みを醸し出します。
インポーター資料より
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