説明
粘土質石灰質土壌に火山の堆積土壌のガメイに若い樹齢の各畑の葡萄を混ぜて。白同様、ダイレクトプレスで果汁を醸造。ミネラル感と果実味が感じられるフレッシュで軽やかなロゼ。
2023年は前半に雨が多く、シャルドネにベト病が発生するなど、生産量は少なめのヴィンテージになりましたが、その後、8月と9月に2度の熱波のおかげで、ぶどうは良く熟し、結果的にワインの仕上がりは良いものになりました。白ワインは極少量生産していますが、今の時点でまだ、発酵中で入荷は来年の予定です。
モーペルチュイについて
フランスの中央部、オーヴェルニュ地方のクレモンフェランの街から南東に約10km、サン・ジョルジュ・シュール・アリエの村にモーペルチュイのカーヴがあります。20歳の頃からワイン造りに興味があったものの、クレモンフェランの大学を出て、情報関係の仕事についたジャンは27歳までその仕事を続けました。その頃、マルセル・ラピエールやピエール・オヴェルノワなど自然派の重鎮を訪ね、ナチュラルで土地の特徴を生かしたワイン造りに感動した彼は、一念発起、ワイン造りの道に進むことにするのです。そして、マコンの醸造学校で1年間、基礎を学び、翌年から小さな畑を借りてワイン造りにトライしました。2年間の経験を積み、1996年に初リリース。その後、2000年から2003年の間、ドメーヌ・ペイラの醸造者として実力を付けましたが、オーナーが代わったことをきっかけに独立。現在は5.5ヘクタールの畑でガメイ、ピノノワール、シャルドネの3種類のぶどうを丹念に育てながら、こだわりのワインを造っています。ブドウ栽培も醸造も化学物質は一切使わないというのがジャンの哲学。ビオで栽培されるぶどうは硫黄やボルドー液、海草から造った物質で病気の駆除をしています。畑は300~500mの高原地帯で、冷涼な気候。そのおかげで上品で優しい果実味のワインが出来るのです。「収穫量を抑えることで味わいが強く、果実味がしっかりあるぶどうを育てるようにしています。もちろん収穫は手摘みで小さなケースで運んでぶどうを壊さないようにします。健全なぶどうを使うことが基本ですから」丁寧な言葉で語るジャンは、ちょっぴりシャイで真面目そのもの。ピュアな味わいの彼のワインそのものの人です。醸造ではぶどう以外の物質は一切使いません。この14年間、SO2すら一度も加えたことがないほどです。熟成中に酸化しない様に空気に触れさせないよう注意し、還元臭の元になる澱を除く澱引きをすることでごくナチュラルな製法が取れるのだそう。発酵はマルセル・ラピエールに学んだ通り、マセラシオン・カルボニックを行い、その後はルモンタージュなどは何もせずに繊細さを追求します。とにかくナチュラル。みずみずしくておとなしいのにくっきりした輪郭のあるレアもののワイン。小さな畑と小さなカーヴでコツコツと仕事をするジャンならではの本物のワインです。
インポーター資料より
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