説明
わたしたちはついに、ほぼすべてのワインをもう一年長くタンクやボトルで熟成させてからリリースできるようになりました。醸造したときと同じ年にリリースされるのは、今後はおそらく Fistful of Flowers だけとなるでしょう。
よく言われているように、この時間的余裕により、ワインが非常に落ち着いて、まとまってくると思います。自然のようなダイナミックシステムの中で働いていると、ワインは毎年同じレシピやスタイルで造られるべきだとは考えなくなります。
むしろ、その年の気候や得られた果実、その結果出来上がったワインの性質によって、スタイルやキュヴェの方向性が決定され、その中で試行錯誤を重ねることが好きです。
Bianco の 2018 年もその例に漏れず、2017 年とは全く異なるキャラクターを持った、まるで野獣のようなワインです。フィアーノとグレコ・ディ・トゥフォが約 40%ずつ、そこに混醸したフィアーノとシャルドネを20%ブレンドしています。混醸以外のフィアーノとグレコは別々のステンレスタンクで、適切な期間のスキンコンタクト(フィアーノは 1~2 ヶ月、グレコは 9 ヶ月)を含む様々な技術を用いて醸造されました。
シュール・リーにて熟成 18 ヶ月。ラッキングはボトリング前のブレンドをする際に一度のみです。
できあがったワインは整っていて、はっきりした構造を持ち、エネルギッシュです。スキンコンタクト由来のほんのりした重たさが感じられますが、重すぎることは決してありません。軽く、きっちり焦点が合っていて、石灰岩を思わせるグリップと、とても活き活きとした酸があります。私は過度に果実感のあるワインを好みませんが、このキュヴェは私が好きなワインの条件をすべて備えています。私がこれまでに造ったワインの中でも間違いなくお気に入りと呼べる白ワイン(もちろんオレンジ色の)の一つです!
モメント・モリ・ワインズ について
デイン・ジョーンズはもともとニュージーランドの南島のウエストコースト出身。大自然の中で育った彼にとって自然に造られないワインは違和感でしかなかったそうです。
大柄でたくましい髭、キャップにド派手なシャツ、という出で立ちはまさにギャングスターといった感じではあるものの、非 常にまじめな性格や澄んだ瞳はワイン共々MOMENTO MORI WINESの魅力の一つとなっています。
オーストラリアに移住し、トップクラスと言われるカフェでバリスタとして活躍していましたが、もともとワインに興味を持っていた彼はワイナリーで働き始めます。その後フランスで研修しワイン造りの哲学や情熱をシェアし共感し、その経験は今の彼のワインメイキングの核となっています。
また彼はRadikonのワインと出会い、イタリアのぶどうが持つ華やかな香りや、スキンコンタクトが生む複雑味などに魅了され、全てのキュヴェはイタリアのぶどう品種から成っています。
現在、もっともオーストラリアのナチュラルワイン界を感動・震撼させたワイン達です。
インポーター資料より
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