説明
ピノムニエ(1964年植)、ピノノワール(1992年)、シャルドネ(2002年)。2018、2019ヴィンテージ。ステンレス、一部樽で発酵・熟成2020の9月にティラージュ、瓶熟成3年。ノンドサージュ、SO2はプレス時のみ極少量添加。
ストロエベルについて
シャンパーニュ(Champagne – Villers Allerand)の若きビオ生産者、ティモテ・ストロエベルさんは 38 才。彼の曾お爺さんがここシャンパーニュで家と畑を 買いブドウ栽培を始めた。その後、彼の父は別の仕事をしていたが、彼は 17 才の頃からワインを好きになり、ヴィニロンを 志し、ボーヌの醸造学校で勉強し、ブルゴーニュの蔵元などで仕事をしながら自分の畑を探していた。
南仏やボジョレー 地区で探していたが、相続でおじさんと相続人のいとこから彼に声がかかり、念願かない、ここシャンパーニュでワイン造りを 2001 年よりスタートすることになった。2004 年より除草剤の使用を止め、2008 年よりビオの栽培に切り替え、2014 年にようやくビオの認定を取得。彼はビオに転換するのには 10 年はかかる、すぐに畑ができるものではない、と言 う。農薬を使うのはもうたくさん、後戻りはしたくない、とも。 3.5ha の畑から 8000~12,000 本を造っている。
畑はプルミエ クリュで、2ha がピノムニエ、1ha がピノノワール、それと 0.5ha が 2002 年に彼が植えたシャルドネ。
シャルドネは 気に入ったブドウがなかなかできず、2014 年に初めてよいものが取れ始めた。 彼はムニエが好きで、2011 年はムニエ 100%で造られている。ムニエでも良い物ができることを証明したかったと。 収穫は畑で厳しく指導し、選果する。
カセットに入ってきたブドウをチェックす る人を専門に付け、悪いものを取り除かせる。それなので、蔵に来たときには良いものしかカセットに入っていない。
一次醗酵は自然酵母で一番搾り果汁のみ使用。ノンシャプタリ、ノンフィルター、ノンコラージュ。二次醗酵はビオのカンナ(サトウキビ)を使用。瓶熟 24~30 ヶ月でデゴルジュマン、リキュール添加せず、同じシャンパンを足す。
とてもシリアスでまじめな彼はシャンパーニュでも異色の存在にみえる。妥協を許さないその姿勢はこれからますます楽しみな若手です。
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