説明

入荷時は現在よりも色合いは淡く、また果実味や味わいなど全体的にあっさりとし平坦な印象を受けました。約7ヶ月寝かせ、現在は薄にごりの中程度の黄色で、淡いパイナップルや洋なしに加えグレープフルーツなどの柑橘果実が混ざり、エポナらしい果実香の高さが感じられるようになり、それに伴い味わいや果実味も膨らみが出てきました。舌先に僅かにピリッとガスがあたりフレッシュさを感じさせ、例年ですと揮発的なシャープな酸が特徴的ですが、2012年ヴィンテージの時のように酸はあれど果実味に似た酸で円みと一体感があり、余韻に旨味が残ります。今後の熟成で香りや溢れるような果実味が増していくことと容易に想像でき、期待感が湧く味わいです。抜栓2日目でも酸は強くならず、果実味は健在です。僅かながら豆のニュアンスを感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、果実や味わいの豊かさがあり出過ぎることがありません。現状で言うならば、抜栓当日に使い切って頂く方が果実のフレッシュさなどを充分にお楽しみ頂けると思います。今後数ヶ月落ち着かせて頂ければ一層安定感が増し、抜栓後もゆっくりとお楽しみいただけることでしょう。