説明
粘土石灰質で粘土層が薄く石灰が厚い土壌構成。樹齢約25年。全房プレスで軽くデブルバージュの後228Lの4年樽で発酵後、澱引きせずに11ヶ月の熟成。やや青みがかった中程度の黄色です。りんごやグレープフルーツの果皮などの香りに、セルフィーユなどの軽いフレッシュハーブを想わせる爽やかな香りが感じられます。一般的にサヴァニャンと言うとキリッとした酸を感じさせる印象があります。ですが、口に含んだ瞬間優しく広がる仄かな甘みと酸に一体感があり、その為シャープな酸がありながら突出せず、円みさえ感じる飲み心地です。
喉を通る頃に一瞬酸の主張がありサヴァニャンらしい一面をみせてくれます。骨格がありシャルドネに比べやや肉付きの良いスタイルで、僅かな塩味とたっぷりの旨味を持つ味わいです。余韻に少しビターな風味や擦りリンゴの様な果実味が残ることで、若々しいワインではありますが弾みすぎず、落ち着いた印象を感じさせます。
ドメーヌ・サン・ピエールについて
ファブリス・ドダンは、アルボワの美しい小さな町、マトネ(アルボワの東側に位置)で生まれました。葡萄栽培やワイン醸造に関係する家柄ではありませんでしたが、ドメーヌ・ド・サン・ピエール前当主のフィリップ・モンクと知り合い、醸造所の社員として働き始めました。フィリップの畑は有機栽培ではありませんでしたが、健康的なワインを造るためファブリスが2002年より有機およびバイオダイナミック農法へ切り替え、より一層ナチュラルなワイン造りを目指しておりましたが、フィリップが亡くなった2012年にファブリスがドメーヌを買い取り引き継ぐと事となり、現在に至っております。ドメーヌ・サンピエールの畑は95%がアペラシオン・アルボワにあり、非常に風通しが良くミネラル感に富むワインを産み出します。その他にコート・ド・ジュラ、そしてワインに重みを与えてくれる粘土質泥灰岩の土壌が特徴的なPupillonの丘の上にも小さな区画を所有し、ピノ・ノワール、プールサール、シャルドネ、サヴァニャンを栽培しています。
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