ミヒャエル・ギンドル/フローラ 2021

商品名 フローラ21
原語表記 Flora
ワイナリー/生産者 ミヒャエル・ギンドル
タイプ
生産地域 オーストリア
ブドウ品種 リースリング ショイレーベ (収穫/樹齢)ゲルバー・ムスカテラー(手摘み/ 22~37年)
アルコール度数 11.5%
サイズ 750ml

¥3,850 税込

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説明

ブドウを収穫する8月末にはまだ畑を覆う植物たちが花咲かせてい ることからフローラと名づけました。トラクターと馬で耕す畑で育っ た3品種をプレスし、ステンレスタンクで発酵・熟成しました。輝きの あるクリアなイエロー色、フローラルな香りにライラックやリンゴ、 カボス、アップルミントの香り、豊かな果実味にジューシーで、カボスの美味しい酸が心地よいです。9月中旬収穫/空気圧式圧搾 ステンレスタンクで発酵・熟成 無濾過・無清澄。


ミヒャエル・ギンドルについて

オーストリア最北端、巨大なヴァインフィアテルは、南のドナウ河から北のチェコ国境、西のマ ンハルツベルクから東のスロヴァキア国境まで広がっています。ヴァインフィアテルはグリュー ナー・ヴェルトリーナーだけの産地ではなく、他のブドウ品種のワインも豊富に揃っています。と はいえ、グリューナー・ヴェルトリーナーは他をよせつけずヴァインフィアテルのワイン消費量の先 頭に留まり続けています。約6,700haという栽培面積はオーストリアのグリューナー・ヴェルト リーナーの総面積の半分を占めるだけでなく、世界の生産量のほぼ半分に充たります。多様 な土壌タイプとワインを生む村々間の大きな隔たりがありながら、いずれにしても、ヴァインフィ アテルのグリューナー・ヴェルトリーナーのタイプは、そのスパイシーな“ペパリー”な風味で認識 することができます。緑そして白胡椒、さらに熟度の高い場合は、その果実味溢れるブーケと フレッシュな酸に引き立てられ、黒コショウ風味と関連づけられます。

Michael Gindl(ミヒャエル・ギンドル)のワイナリーがあるHohenruppersdorf(ホーエンルッパー ズドルフ)村は、ウィーンから30km北へいった穏やかな斜面をもつ丘と森にかこまれた海抜 240mの場所にあります。14世紀の文献にこの村最古の畑の名前〝SOL〟の記載があるほ ど、この村では大昔よりワイン造りを生業の一つとしており、220haのブドウ畑はヴァインフィア
テル南部最大のワイン生産地域でもあります。
ちなみに〝SOL〟は太陽という意味もあり、その両方へ敬意を表す意味で彼の全てのワイ
ンラベルに記載されています。
土壌は主にロームとレスで構成されており、気候は暖かい夏とマイナス25度まで気温が下
がることもある寒い冬の大陸性気候です。 『俺が子供の時、冬はいつも雪が降積っていた。しかし今では雪は積もらず雨が少し降るだけだ…』とミヒャエルがいうように、気候変動の影響はこの地にも 表れており、実際、現在は冬の期間はそれほど気温も下がらず、ワイン生産者にとっては新たな挑戦となっています。今や他のヴァインフィアテルの地域と比 較するよりもブルゲンラントと比較した方がいいほど暖かくなっているそうです。

ギンドル家は他のオーストリアの生産者と同じく、ワイン造りだけでなく穀物を育て家畜を飼い、林業をも営んできました。それはなんと1807年から脈々と受 け継がれてきております。1983年生まれのミヒャエルは祖父が早くなくなった影響で、なんと高校時代にすでにワイン醸造を担当しており、外国へ農業・醸造 研修へも行かずただ自分と自分のワイン造りに向き合ってきました。2002年に農業学校を卒業、当たり前のようにその時すでに彼は実家の農業全てを継ぐ 決意をしており、2005年に全てを引き継ぎます。

前年の2004年クリスマス、現在の彼に至る決定的、衝撃的な経験を彼は忘れられません。 『クリスマスに自分が醸造した2003ヴィンテージのウェルシュリースリングを飲んだんだ。とても信じられずショックだったよ…まだ1年も経っていないにも拘らず、 すでにピークを越え酸化していたんだ。しかし、この時一緒に飲んだ祖父がつくった1979や1983ヴィンテージのワインは2Lボトルでとてもシンプルなスタイルだった けど、まだフレッシュで楽しめたんだ。なぜ自分のワインは…、なぜ祖父のワインはより生き生きしているのか…と考え記憶を辿ったんだ。 行きついた答えはとてもシンプルだったよ。祖父はもっとシンプルにワインをつくっていたんだ。ワインの邪魔をしなかったんだよ。より我慢強く、よりワインに時間 を与えていたんだ。この経験が俺にとって全てのスタートであり夜明けみたいなものなんだよ』

この経験以後、ミヒャエルはすぐに搾汁・発酵・熟成にもっと時間をかけるようになります。澱の上でゆっくりと液体を寝かせ、すぐにフィルターするのをやめまし た。同時に彼は畑の在り方も見直すようになりました。 まずは全ての穀物畑を貸出し、より畑仕事に集中できる体制をつくる所から始めます。ビオディナミ農法を試行・実践し畑ができるだけストイックに、強くなる よう改良していきます。 例えばこの地域では1haに約3,000本のブドウ樹を植えますが、彼は7,000本、優良な区画には9,000本を植えております。これは収穫量を狙っているのでは なく、ブドウ樹達を健全に競争させた方が長い目で見るとブドウは強くなるとの確信のもと実践しました。 ビオディナミ農法実践以後、畑は昆虫、野生の鳥類、野花に満たされました。この数年の間にはさらなる生物多様性を畑にもたらす目的で家畜も増や し、牛、馬、羊を飼い畑仕事の手伝いをもさせています。結果、畑はエネルギーに満ち病気や害虫にも格段に耐性が増しました。 2010年、彼は貸し出していた全ての穀物畑を取り戻し、現在は25haの土地をもちます。そのほとんどは牛と馬の餌場と穀物畑です。ブドウ畑はそのうちの 10haになります。

醸造も今やゆっくりと時間をかけてブドウをプレスし一切の酵母添加をせずに自然酵母のみ、温度管理もなしで安定的な発酵を実現させています。 『できるだけ自然な発酵に介入しない様に努力しているよ。実際にはNothingだ!』と彼は言います。長期間、澱と共に樽の中で熟成させ酸化防止剤添 加は瓶詰前に極少量のみに限っています。将来的には白ワインはステンレスタンクの使用をもっと抑え、自分の土地の森でとれたアカシアとオークの樽使用を 増やすつもりでいるそうです。

赤ワインはすでに100%、セラーの中の地中に埋めたアンフォラで発酵・熟成させています。

ミヒャエルはほとんど一人で馬と共に畑で仕事をしてきました。 『収穫の間、ノスリ(猛禽類の一種)は俺の畑の上を飛んでいるんだ。俺にとって彼らは畑を守る哨兵であり、自由や力強さ、野生の象徴なんだ。だからグ リューナー・ヴェルトリーナーのラベルにしているんだ。』 Hohenruppersdorf(ホーエンルッパーズドルフ)村の住人が代々、自由をこよなく愛しきたように、ミヒャエル自身も自由を愛し自分のスタイル、マイペースでワ イン造りに従事してきました。自分と向き合い、楽しみながら成長して今日の彼があります。10代から始まったミヒャエルのワイン造りの旅はまだまだ途中です が、今も自由な発想と行動で、多様なアイデアでビオディナミを実践している彼はノスリに自分を映し出しているのでしょうか。 2016年に彼はデメテールの認証をとっております。

インポーター資料より

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